芝桜
2010年05月22日
みなさん、親孝行してますか?
父に富士山を見せてあげたい。
ずっとそう思っていました。
父は若い頃登山が趣味だったそうで、あちこちの高い山に登り、富士山にも2回登ったことがあるそうです。
しかも初めて登ったときは、5合目からではなく富士吉田の町から登ったそうです。
いつもその話をしているので、いつか富士山に連れて行ってあげたいと思っていました。
病気になってからすっかりでかけるのを嫌がるようになってしまって、病院に行く以外は毎日家に閉じこもっている父。
去年母に約束したのに忙しくて行けなかった本栖湖の芝桜を見に行く計画を立て、車椅子もレンタルして先日みんなで行ってきました。
ちょっと書くのがつらくて、なかなか記事に書けませんでした。
その日は関東はとても暑かったんですが、本栖湖に着くと寒くて風が強く、父はすぐに車の中に戻ってしまいました。
本当は一面の芝桜の向こうに富士山が見えるはずだったのに、雲がたくさんあってまったく見えず・・・
持ってきたお弁当も、寒くて父が風をひくといけないので車の中で食べました。
せっかくの父との久しぶりの外出なのになんだかすごく悲しくなって、「富士山の5合目に行こうよ!」と提案しました。
何年か前に一度だけ行ったことがあり、とても感動したのを覚えていました。
父に、あの景色を見せてあげたい。
無性にそう思ったんです。
帰りが遅くなってしまうことを承知で、本栖湖から富士スバルラインを通って5合目まで行きました。
本栖湖で見えなかった富士山が、こんなにきれいに見えてきました。
4合目付近まで行くと雲海が・・・
5合目駐車場からの眺め。
思わず手を合わせたくなるような景色でした。
富士山は日本で一番のパワースポットだそうですから。
父は車から降りずに景色を眺めただけでしたが、「2回目はあの登山口から登っていったんだ」とひどく懐かしそうに話していました。
私は娘と二人で車を降り、おみやげ売り場に行って長寿のお守りを探しました。
でもなかなか見つからなくて、車で父や母が待っているので焦っていたらお店のおじさんが
「これあげるよ。長寿の鈴だよ。持っていると長生きできるから」
と赤い紐のついた小さな鈴をくださいました。
なんでも105歳で富士山に登頂された方の記念の鈴なんだとか。
お礼を言って受け取り、結局お守りは買うことができずに車に戻りました。
父に「長寿の鈴だって。105歳で登った人の記念なんだって。持っていると長生きできるからってもらったよ」と言って渡しました。
本当に小さな鈴だったし、タダでもらってきたものだったので「なんだこんなもの」って言われるかと思っていました。
でも父は「そうか・・・」とだけ言って受け取ってくれました。
帰りの車の中ではずっと父は富士山に登ったときの話をしていて楽しそうでした。
父の家に着いて、車を降りるときに見たら父がいつも持っているバッグにあの鈴がついていました。
誰も気づかないうちに、父はそっと鈴をバッグにつけてくれていました。
それを見たら私はなんだか胸がいっぱいになってしまって・・・(ノд・。)
そんなに大事にしてくれるなんて・・・
もっと立派なお守りを買ってあげればよかった・・・
ごめんね、おとうさん・・・
父は、もう大好きな富士山に登ることはできません。
105歳で富士山に登った人の長寿の鈴。
どんな思いでそれを受けとったのか考えると、涙が止まりません。
自分がガンになってから、なぜかすごく両親を大事にしたいと思うようになったんです。
きっとあのおじさんは富士山の神様で、お父さんに「よくきたな」って長寿の鈴をくれたんだよね。
だから長生きして、また富士山に行こうね。
今まで心配かけた分、これからはたくさん親孝行するからね。
私も頑張って元気でいるから、また富士山に行こうね・・・
まとまらないけど、涙が止まらないので今日はこれで終わりにさせてください。
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父に富士山を見せてあげたい。
ずっとそう思っていました。
父は若い頃登山が趣味だったそうで、あちこちの高い山に登り、富士山にも2回登ったことがあるそうです。
しかも初めて登ったときは、5合目からではなく富士吉田の町から登ったそうです。
いつもその話をしているので、いつか富士山に連れて行ってあげたいと思っていました。
病気になってからすっかりでかけるのを嫌がるようになってしまって、病院に行く以外は毎日家に閉じこもっている父。
去年母に約束したのに忙しくて行けなかった本栖湖の芝桜を見に行く計画を立て、車椅子もレンタルして先日みんなで行ってきました。
ちょっと書くのがつらくて、なかなか記事に書けませんでした。
その日は関東はとても暑かったんですが、本栖湖に着くと寒くて風が強く、父はすぐに車の中に戻ってしまいました。
本当は一面の芝桜の向こうに富士山が見えるはずだったのに、雲がたくさんあってまったく見えず・・・
持ってきたお弁当も、寒くて父が風をひくといけないので車の中で食べました。
せっかくの父との久しぶりの外出なのになんだかすごく悲しくなって、「富士山の5合目に行こうよ!」と提案しました。
何年か前に一度だけ行ったことがあり、とても感動したのを覚えていました。
父に、あの景色を見せてあげたい。
無性にそう思ったんです。
帰りが遅くなってしまうことを承知で、本栖湖から富士スバルラインを通って5合目まで行きました。
本栖湖で見えなかった富士山が、こんなにきれいに見えてきました。
4合目付近まで行くと雲海が・・・
5合目駐車場からの眺め。
思わず手を合わせたくなるような景色でした。
富士山は日本で一番のパワースポットだそうですから。
父は車から降りずに景色を眺めただけでしたが、「2回目はあの登山口から登っていったんだ」とひどく懐かしそうに話していました。
私は娘と二人で車を降り、おみやげ売り場に行って長寿のお守りを探しました。
でもなかなか見つからなくて、車で父や母が待っているので焦っていたらお店のおじさんが
「これあげるよ。長寿の鈴だよ。持っていると長生きできるから」
と赤い紐のついた小さな鈴をくださいました。
なんでも105歳で富士山に登頂された方の記念の鈴なんだとか。
お礼を言って受け取り、結局お守りは買うことができずに車に戻りました。
父に「長寿の鈴だって。105歳で登った人の記念なんだって。持っていると長生きできるからってもらったよ」と言って渡しました。
本当に小さな鈴だったし、タダでもらってきたものだったので「なんだこんなもの」って言われるかと思っていました。
でも父は「そうか・・・」とだけ言って受け取ってくれました。
帰りの車の中ではずっと父は富士山に登ったときの話をしていて楽しそうでした。
父の家に着いて、車を降りるときに見たら父がいつも持っているバッグにあの鈴がついていました。
誰も気づかないうちに、父はそっと鈴をバッグにつけてくれていました。
それを見たら私はなんだか胸がいっぱいになってしまって・・・(ノд・。)
そんなに大事にしてくれるなんて・・・
もっと立派なお守りを買ってあげればよかった・・・
ごめんね、おとうさん・・・
父は、もう大好きな富士山に登ることはできません。
105歳で富士山に登った人の長寿の鈴。
どんな思いでそれを受けとったのか考えると、涙が止まりません。
自分がガンになってから、なぜかすごく両親を大事にしたいと思うようになったんです。
きっとあのおじさんは富士山の神様で、お父さんに「よくきたな」って長寿の鈴をくれたんだよね。
だから長生きして、また富士山に行こうね。
今まで心配かけた分、これからはたくさん親孝行するからね。
私も頑張って元気でいるから、また富士山に行こうね・・・
まとまらないけど、涙が止まらないので今日はこれで終わりにさせてください。
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