2009年04月10日

「人間には誰でも、心の鍵穴にぴったりはまる場所がある」とは、遠藤周作先生のお言葉だったと記憶しています。


私の娘にとってその場所は、長崎県にある「伊王島」という島らしいです。


去年の今頃、私は娘と旅行に行く約束をしていました。
行き先は娘の大好きな「伊王島」
休みを調整して、日程を決めるところくらいまで話は進んでいました。

そんなときに突然、私はガンの宣告を受けてしまいました。

ガンを宣告されて、一番辛かったのは娘にそれを伝えることでした。

娘が小さな頃からずっとフルタイムで働いていて、寂しい思いばかりさせてきました。

思春期には大喧嘩ばかりしていた私たち。

娘が成長して、やっと一緒に旅行に行ったり、買い物に行ったり、楽しい時間を過ごせるようになったところでした。


娘にガンであることを告げたとき、「伊王島は?」という言葉が返ってきました。

楽しみにしていた、二人で行く伊王島。

行けるだろうか・・・

正直、自信はありませんでした。

でも私は約束したのです。


「必ず良くなって伊王島に連れて行くから」と。


入院中、娘は毎日お見舞いに来てくれました。

娘の顔を見るたびに、「伊王島、必ず行こうね」と心の中で言っていました。

「死んだほうが楽かも」と思った抗がん剤のつらい副作用も、その約束があったから耐えることができました。


どうしても、娘との約束を守りたかったのです。


病気に負けて、娘との約束を破るわけにはいかないと、強く思っていました。

人は、自分のためでなく、大切な誰かのためなら頑張れるものなのかもしれません。


そして、月日は流れ、その約束をようやく果たせるときがきました。

来週の水曜から、娘と「伊王島」に行って来ます


闘病中ずっと支えてくださったみなさんのおかげです。

1人では、とても闘うことができませんでした。

本当に、本当にありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚


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2009年03月03日

今日はおひな祭りですね。


自分でも不思議なのですが、今年はとてもお雛様を大切に感じます。

毎年飾っているのに、なんだか今年は特別なんです。

去年まではお雛祭りに、こんなに心を込めていなかった気がします。

どうしてだろうと考えてみたら、やはり闘病中の私にとって娘の存在が大きかったからだと思います。

そして、ガンになったことで親のありがたみを身をもって感じたということもあるんでしょうね。

母の私への想い、私の娘への想いなど、いろいろと考えさせられました。

昔から、娘の健やかな成長を願って飾ってきたお雛様。
おかげさまで私を支えてくれるほどに、娘は立派に成長しました。

これからの娘の人生がしあわせなものであるようにと、今年はお雛様にお願いしました。

じつはこのマンションに引っ越してから、狭くて7段全部を飾ることができなくなりました。

いつか、全部飾れる広い家に引っ越したいな〜(*´Д`*)

そういえば、隣のK市は「人形の町」として力を入れているようで(岩槻ではないです)先日ショッピングセンターに行ったらこんなお雛様が飾ってありました。

娘とふたりで、「ちょっとどうなのかな、これ。」と顔を見合わせてしまいました。
おひなさま




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2009年02月10日

先週、娘がガン検診を受けました。




自分から言い出して、超音波とマンモグラフィの検査を受けたのですが、今日その結果が出るので、一緒に病院に行きました。

娘は「1人で大丈夫だから」と診察室に入って行き、私は待合室で待っていました。

その待っている時間の長かったこと。

私は同じこのふたつの検査で、その日のうちにたったひとりでガンの宣告を受けたのでした。

「もし、結果が悪かったらどうしよう・・・」
「いやいや、そんなはずはない。神様だってそこまでひどいことはしないはず」
そんなことを考えながら待っていましたが、最終的には


「神様、私はどんなつらいことでも我慢しますから、娘をガンにしないでください」


と祈っていました。

自分がガンを宣告されたあと、「家族の誰かではなく、ガンになったのが私でよかった」と記事に書きました。

その気持ちは、今でも変わっていません。

母は・・・
母はどんな気持ちでガンと闘う私を支えていたんだろう・・・

そう考えただけで涙が出そうでした。


診察室から出てきた娘が「なんともないって」と言ったとたんに、我慢できずに泣いてしまいました。

「ちょっと〜こんなところで泣かないでよ〜」と娘に言われてしまいましたが、悪い結果じゃなくてよかった・・・

ほんとに、ほんとによかった。゜゜(´□`。)°゜。


追伸
神様、どんなつらいことでもって言いましたけど、お手柔らかにお願いします

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2008年09月06日

最近、娘にとても感謝しています。



病院の送り迎えや家事、じゅんくんの世話、うちの会社の仕事、全部やってくれてとても大変だと思います。


そして何より大変なのは私を精神的に支えることだと思います。


先日の検査の結果を話したとき、私は不覚にも娘の前で泣いてしまいました。


娘はずいぶんショックを受けたようでしたが、泣きませんでした。


「必ず良くなるって信じてるから」といつも明るく振る舞ってくれます。


本当はきっとすごくつらいはずなのに…


大切な娘につらい思いをさせていることが、私はつらいです。


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2008年05月21日

昨夜から、どうしようもなく気分が沈んでいました。
寝室でひとりで泣いてばかりいました。

検査の結果が悪かったらどうしよう。
悪くなくても、つらい治療に耐えられるだろうか。
つらい思いをして治しても、再発したらどうしよう。

いくら前向きに考えようとしても、悪いことばかり考えてしまって・・・


どこにも行きたくない。

誰にも会いたくない。


先生が一番いけないとおっしゃっていたパターンです。

でもそれではいけないと思い、友人に教えてもらった近くのイングリッシュガーデンに娘を誘って行くことにしました。

バラやラベンダーなどのたくさんの花に囲まれて、気持ちの良い風に吹かれ、娘とふたりテラスでお茶をしました。

ガンであることを告げてから、娘は一度も私の前で涙を見せたことがありません。

私も同じです。


娘がどんな気持ちでいるか考えると涙が出ますが、娘の前では泣きません。

聞いたことはないけれど、娘も同じなのかなと思います。

不安や、悲しみや、つらさや、そういったいろいろな感情を
娘と私はお互いに見せていません。

家族には甘えたほうがいいよと言ってくれる友人もいるのですが、私にとっては娘が今までどおり接してくれることが救いなのです。
くだらない話をして笑ったり、時には文句を言ったり・・・
だから、私もそうしています。

ガンになってから、花の好きな私のために毎日のように家族の誰かが花を買ってきてくれます。

「枯れちゃってもいいようにたくさん買えば?」
「枯らさないよ。これからはヒマになるんだから。」

そんな話をしながらたくさんの鉢植えを買って帰ってきました。

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2008年05月20日

今日は骨に転移していないかどうかの検査をしました。
これですべての検査が終わりました。

今までの検査には全部ひとりで行きました。
ほかの方はご家族の方ときてましたけど、私はいつもひとりでした。
身内がいると甘えて泣いたりしてしまいそうだったのでひとりで行ったのです。

でも今日の検査は母が一緒に行くと言いました。
いつのまにかずいぶん年をとった母は最近足が悪くなり、歩くのにも少し不自由しています。

今日は結果が出ないし、足が痛いならこなくていいと何度言ってもどうしても行くと言ってききませんでした。

今日の検査は午前と午後に分かれているので病院の中にあるレストランで昼食をとりました。

仕事を休んでくれた娘と母と3人で食事をしました。

結局足の悪い母は検査室の方までは行けず、娘とロビーで待っていただけでした。

帰り際に「だからこなくてもよかったのに。今日は先生のお話もなかったんだし」と言ったら母が
「いいじゃない、一緒にごはん食べられたから」と言いました。

ああ、そうだったんだ。
ごめんね、お母さん。
近くに住んでいるのに用がなければ行かなかった。
いつも忙しくて、一緒にでかけたり、ごはんを食べに行ったりもしていなかった。
誕生日や母の日のプレゼントより何より、お母さんは私と一緒の時間がほしかったんだね。

今まで心配ばかりかけてきてやっとこれから親孝行できると思っていたのに。

こんな病気になってしまって、また親不孝している私。

母の気持ちを思うと涙が止まらなくなりました。


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