ピアニスト

2010年05月28日

NHKでピアニスト辻井伸行さんの番組をやっていました。

アメリカツアーで演奏した「展覧会の絵」という曲。

10枚の絵を元に作曲されたというその曲を選び、練習する辻井さん。

曲のイメージがつかめず苦悩する姿に胸が苦しくなりました。

普通のピアニストだったらその絵を見て、曲のイメージをつかむのでしょうが、辻井さんにはそれができません。

アメリカに旅発つ前に演奏を聴いてもらった専門家からは「曲のイメージがつかめていない」と厳しい指摘を受けていました。

そりゃそうですよ。

だって目が見えないんですから。

その絵を見ることができないんだからしかたないじゃない・・・

そう思いながら見ていました。

でも辻井さんはあえてその曲を選んだのだそうです。

「目が見えないからといって、音楽で伝えられないことはない」と・・・

納得のいく演奏ができずに何度も何度も同じ個所を練習していました。

「天才」と言われる人の意外な姿でした。


アメリカで演奏する前日、苦悩の中にある辻さんは公園を散歩していました。

一緒にいる人に「カモって泳ぐの?」と訪ねている姿に涙が出そうになりました。

ああ、そうか彼は、池で泳ぐカモを見たことがないんだ。

それどころか美しい自然も・・・

海も、空も・・・



じつは今日、体調が悪くて気分も沈んでいたんです。

健康で、体力がある人をうらやましく思ったりして。

でも辻井さんの番組を見てそんな自分が恥ずかしくなりました。

私は目も見えるし、ひとりでどこへでも行けるし、仕事もできるし、好きなフラができる。

体力がないとか、眠れないとか、そんなことで悩んだりして、情けない。

自分の恵まれていることに、もっと目を向けて感謝しなければいけないんです。

感謝しなくちゃ。


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2009年10月31日

今日の風、なに色?―全盲で生まれたわが子が「天才少年ピアニスト」と呼ばれるまで今日の風、なに色?―全盲で生まれたわが子が「天才少年ピアニスト」と呼ばれるまで
著者:辻井 いつ子
販売元:アスキー
発売日:2000-09
おすすめ度:5.0
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この本、読み終わりました

今日は四ツ谷に用があったのですが、往復の電車の中で一気に読んでしまいました。

こんなに夢中になって読んだ本は久しぶりです。

最初に言ってしまいますが、この本、絶対おすすめです

ただ単に「感動した」で終わりません。

読み終わったら「生きる希望が湧いてくる」、そんな本です。


この本は、いつ子さんの日記をもとに当時を回顧する形で書かれています。

伸行さんが0歳から12歳までの出来事が書かれているのですが、とても素人とは思えない文章に、ぐんぐん引き込まれてしまいます。

たしかに苦労話も書かれているし、きれいごとばかりでもありません。

特に伸行さんが生まれてから3年くらいは、つらいことが多かったそうです。

「つらいこと」と一言で言ってしまうことなどできないような内容です。

それでも、いつ子さんは伸行さんの障害を受け入れ、次第にこう思うようになったそうです。


何かひとつ、この子がこの子らしく生きていけるものがほしい。

何かひとつ、この子が自信を持てるものを身につけてほしい。

そして、生まれてきてよかったと思えるような人生をこの子に歩んでほしい。



結果的にそれは「ピアノ」だったわけですが、この言葉って障害を持っていなくてもあてはまると思いませんか?

子供に願うだけではなく、大人だって「生まれてきてよかったと思えるような人生」を歩みたいですよね。

それは、何歳からでも可能なんじゃないかとこの本を読んで思いました。


いつ子さんの素晴らしいところは、ひらめきや出会いをとても大切にして、積極的にチャンスをつかんでいったところだと思います。

障害を持っているということで内に篭らず、どんどん外に出て行きます。

モスクワでコンテストの出場者を募集しているという小さな新聞記事を見て、かけたことのない国際電話をかけて応募したり・・・

そういう機会を積極的に作っていくことで、伸行さんは「たくさんの人に認められる喜び」を感じるようになっていったのです。


「あ〜やっぱり前向きに生きていれば、道は開けるのかもしれない」

ある日のいつ子さんの日記の中の言葉です。

まったくそのとおりだと思いませんか?

前向きに生きていれば、チャンスも逃さないし、良い出会いもあります。

うつむいていたらチャンスも見えないですよね。


彼は天才だったから?

もちろん、才能は桁外れだと思いますが、それだけではないと思います。

私たちは誰でも、希望に満ちた輝かしい人生を歩める可能性を持っているんじゃないでしょうか。


あとがきにあった神山さんという作家の方の言葉もとてもよかったのでご紹介します。


人は、生活年齢を積み重ねるごとに、新しいものにチャレンジすることがうっとうしくなります。
まして自分自身を変えたり、思考パターンや行動パターンを変えることには臆病になりがちです。
その結果、人は死ぬまでに脳の数%しか使えないといわれています。
けれど日々新しいことにチャレンジしていくということは、過去の自分を見直し、新しい自分をイメージし、脳の新しい領域を刺激していくことになります。


「人は成熟すると若くなっていく」ヘッセ


とにかく、この本を読んでください。

仕事でも、趣味でも、なんでもいいです。

もっと「オリジナルな人生」を歩みたくなる本ですよ

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2009年10月26日

今朝の新聞で、とても素敵な言葉を見つけました。


「明るく、楽しく、そして諦めない」

全盲のピアニスト、辻井伸行さんのお母様である辻井いつ子さんの言葉です。

「生きがいのある人生」というタイトルのその記事は、辻井さんの講演の内容が書かれたものでした。

全盲の息子さんをどんなお気持ちで育てたのか、とても興味があって長い記事を読みました。

きっと想像を絶する苦労の連続だったのではないかしらと思いながら・・・

でも私の予想と裏腹に、いつ子さんのお話はとてもさわやかで、そのどこにも悲壮感はありませんでした。

いつでも息子さんの可能性を信じ、明るく、前向きに支えてこられた様子がとてもよくわかります。


「明るく、楽しく、そして諦めない」

これって、簡単なようでけっこう難しいです。

大人になるといろいろな経験から将来を悲観したり、ちょっとしたことで落ち込んだりしますよね。

でも、明るく、楽しく・・・・あきらめない。

とても大事なことだと思います。

大人だって子供だってそれは同じです。

明るく楽しく生きていたら、いいことがたくさんやってくるような気がします。

数日前まで落ち込んでいた私ですが、いつ子さんの記事を読んで「贅沢な悩みだった」と思いました。

私は目も見えるし、耳も聴こえるし、話すこともできます。

右胸を失っても普通に生活できているし、何の不自由もありません。

今日もごはんが食べられたし、寝るところもあります。

「生きていること」それ自体がじつはとても贅沢なことなのかもしれないな・・・と思いました。


コンクールで優勝して一躍脚光を浴びた彼が「一度でいいからお母さんの顔を見てみたい」と言った意味がわかりました。

今度、いつ子さんの書かれた本を読んでみようと思います。

明日から、「明るく、楽しく、そして諦めない」で生きていきますよ(´∀`*)

みなさんもそうしてくださいね

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