2009年10月06日

「愛はすべての原動力」

愛は全ての原動力愛は全ての原動力
著者:中原 儀子
販売元:ロングセラーズ
発売日:2001-02-01
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この本は、昨日お会いした女性が「母からKさんに渡してほしいと言われました」と貸してくださった本です。

中原さんの本は、何冊か読んだことがありますが、なぜ彼女のお母様が私にこの本を貸してくださったのか、今はとても不思議に思っています。

なぜなら今私が一番悩んでいることの答えが書いてあったからです。

一言で言ってしまえば、この本は子育てについての本です。

中原さんというのは代替療法の団体に所属してらして、ボランティアでカウンセリングなどをなさっている方なのですが、みなさんご存知でしょうか?

キリスト教を信仰してらっしゃるそうで、そのやわらかな語り口が三浦綾子さんを思わせます。


私がガンを宣告されたとき、一番最初に頭に浮かんだのは「子供たちに申しわけない・・・」ということでした。

私は、結婚したときからずっと正社員で働いていて、子供たちが小さいときも母親らしいことをあまりしてあげませんでした。

今でも憶えているのは、娘が小学生の頃、「お誕生会をやってほしい」と私に言ってきたときのことです。

当時仲の良いお友達を自宅に招待して、お誕生会をやるのが流行っていたのです。

その頃私は年度末がすごく忙しい仕事をしていて、3月は毎日夜中まで残業でした。

娘は3月生まれなので、そのことを言われたのは一番忙しいときでした。

休日出勤もしていたので、家の中はすごく散らかっていて、私はそのことを理由に「お誕生会なんてできる状態じゃないでしょ!」と言ってしまったのです。

「ママがこんなに疲れていて大変なのがわからないの?」ともたぶん言ってしまいました。

娘は黙って自分の部屋に行ってしまい、それから二度とそのことを口にすることはありませんでした。

翌年もその次の年も、娘はお誕生会をしてほしいとは言いませんでした。

私は、一度も娘に話したことはないけれど、ずっと後悔していたのです。

家が散らかっていても、疲れていても、お誕生会をやってあげればよかった。

娘にとってその年のお誕生日は、生涯二度とやってこないのですから。

ごめんね、Nちゃん・・・


こんな私の子供に生まれてしまって、私の子供たちはきっとたくさんのことを我慢してきたと思います。

でもここ数年、少しでもいいお母さんになれるよう努力しようと思っていた矢先にガンを宣告され、ダメな母親のまま死んでしまうなんて、子供たちに申しわけない・・・と思ったのです。

闘病中、娘はずっと私を支えてくれて、「必ず元気になれるから」と明るく振舞ってくれて、そのおかげで私は元気になれました。

それなのに、相変わらずいいお母さんにはなれないままです。

もし娘が生死に関わる病気になって、私の命と引き換えに治るのであれば私はなんのためらいもなく命を差し出すと思います。

親って、そういうものですよね?

でもその気持ちはなかなか子供には伝わらないものです。

「親が愛しているつもりでも子供に伝わっていなかったら愛していないのと同じ」とこの本には書かれています。

なんだか長々と書いてしまって、本の紹介になっていませんがお子さんをお持ちの方にぜひぜひ読んでいただきたい1冊です。


毎日読んでいただいてありがとうございます。

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コメント一覧

1. Posted by どんぐり   2009年10月07日 05:04
おはようございます。

とてもよさそうな本ですね。
ただ今反抗期の長男くんとのほほんとしている二男くんの子育て真っ最中なので是非参考にしたい本です

「マディソン郡の橋」(クリント・イーストウッド主演)の映画の中でこんなセリフがありました
「親の愛は一途それに比べて子供たちの愛情表現はさまざま」
だったと記憶しています。
僕も最近そう思うようになりました。
特に長男くんには・・・
でも子育て楽しもうと思います
素敵な本紹介してくださってありがとうございます。
2. Posted by bokushi   2009年10月07日 23:08
小学生の娘さんとのやりとりで、涙がでそうになりました。
寂しそうな娘さんの気持ちと、バリバリ働いていた(スゴイですね)希望さんの気持ちが伝わってきて・・・

「親が愛しているつもりでも子供に伝わっていなかったら愛していないのと同じ」

は、心が刺されましたが、なるほどと思いました。

次男には工夫して伝えているつもりですが、思春期の子どもに対しては難しいですね。

中原さんについては初めて聞きましたが、機会があったら読んでみますね。
(「死ぬときに後悔する25の・・・」を最近読み始めました。)
3. Posted by アキバの希望   2009年10月11日 01:05
どんぐりさんへ
子供って、本当にあっといいう間に大きくなってしまうんです。
だから、一緒にいられる時間を大切にしてください。子供をいくら愛しても、愛し過ぎることはないと思いますよ。反抗も愛情表現のひとつですよね。余談ですが、マディソン郡の橋は大好きでした。
4. Posted by アキバの希望   2009年10月11日 01:11
bokushiさんへ
娘には特に淋しい思いをさせてきてしまったと思います。後悔先に立たずですよね。あのときああしてあげればよかったとか、こうしてあげればよかったとか悔やむことばかりです。
親の都合や価値観を押し付けていないかいつも立ち止まって考えないといけませんね。うちも息子は思春期真っ盛り、おまけに大学受験です。言葉より私の生き方が応援になればと思っています。

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